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医薬品製造における廃液処理方法一覧!種類別に正しい処分手順を解説

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医薬品製造における廃液処理方法一覧!種類別に正しい処分手順を解説

製造工程で発生する廃液の適切な処理において、不適切な処理は法令違反だけでなく、環境負荷や企業イメージの低下にもつながります。

本記事では、廃液の種類別処理方法を詳しく解説します。各薬品の廃棄方法一覧から、関連法規制、そして効率的な処理設備の選定までをお届けします。

関連記事:廃液とは?種類と適切な処理方法を解説

医薬品製造における廃液とは

医薬品製造における廃液とは、医薬品の製造工程で生じる、再利用が困難または不可能な液体状の廃棄物の総称です。これらの廃液は、その成分や性質によって環境や人体に有害な影響を及ぼす可能性があるため、適切な管理と処理が不可欠です。

医薬製造においてなぜ廃液が出るのか

医薬品製造では、原材料の洗浄・精製から化学合成反応、設備・容器の洗浄、さらには品質管理試験に至るまで、全工程で様々な廃液が発生します。に水や有機溶剤の使用済み液体や、反応溶媒・副生成物を含む液体が主な発生源です。

そのため、医薬製造において多種多様な性状を持つ廃液の適正な管理と処理が不可欠となります。

医薬品製造で発生する主な廃液の種類

医薬品製造で発生する廃液は、その化学的性質や危険性に応じて多岐にわたります。これらの廃液は、それぞれ異なる適切な処理方法が求められるため、種類ごとに厳密に分類し管理することが重要です。

主な廃液の種類は以下の通りです。

有機溶剤系廃液

エタノール、アセトン、トルエン、キシレンなど、様々な有機溶剤が含まれる廃液です。引火性や毒性を持つものが多く、揮発性有機化合物(VOC)の排出源となることもあります。

酸性廃液(廃酸)

塩酸、硫酸、硝酸などの強酸を含む廃液です。腐食性が高く、取り扱いには注意が必要です。

アルカリ性廃液(廃アルカリ)

水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア水などの強アルカリを含む廃液です。こちらも腐食性が高く、中和処理が一般的です。

重金属含有廃液

製造プロセスで使用される触媒や原料に由来する水銀、カドミウム、鉛、クロムなどの重金属イオンを含む廃液です。環境中に排出されると生態系に深刻な影響を与えるため、厳重な処理が求められます。

感染性廃液

生物学的製剤の製造や微生物試験などで発生する、病原体を含む可能性のある廃液です。滅菌処理などによる感染リスクの除去が必要です。

特定化学物質を含む廃液

特定化学物質の管理に関する法令で指定された物質(例:PRTR法対象物質)を含む廃液です。排出基準や処理方法が厳しく定められています。

高濃度塩類廃液: 塩分濃度が高い廃液で、通常の生物処理が困難な場合があります。

医薬品廃液処理に関わる法律と規制

医薬品製造工程で発生する廃液の処理は、環境保護と公衆衛生の観点から、複数の法律や規制によって厳しく管理されています。これらの法律を遵守し、適切な廃液処理を行うことは、企業の社会的責任であり、法的義務でもあります。

医薬品製造から排出される廃液は、廃棄物処理法に基づき、その性状に応じて「産業廃棄物」または「特別管理産業廃棄物」に厳格に分類されます。

排出事業者は、廃液の性状を正確に把握し、特に有害・感染性物質を含む「特別管理」の場合、より厳しい処理基準に従う義務があります。

同法は、収集運搬から最終処分までの一貫した責任(排出事業者責任)を求めており、マニフェストによる管理が不可欠です。

下水道法による規制

医薬品製造工場が公共下水道へ廃液を排出する際は、下水道法に基づき、水質基準や排出基準を厳守する必要があります。同法は、水質保全のため、有害物質の濃度、pH、BOD、COD、SSなどに厳しい基準を定めています。

したがって、特定の化学物質や高濃度有機物を含む医薬排水には、基準をクリアするための適切な前処理が不可欠です。

また、特定事業場は特定施設設置届出などが義務付けられており、遵守しない場合は罰則の対象となります。

医薬品医療機器等法における廃棄規定

医薬品の廃棄については、医薬品医療機器等法(薬機法)に基づき、品質保持と安全管理の観点から、製造業者等に厳格な規定が設けられています。

薬機法自体は廃液処理を詳細に規定しませんが、不適合品、期限切れ品、回収品といった「医薬品」としての廃棄物について、誤用・不正使用の防止と環境への影響を考慮した適切な管理と廃棄が求められます。

これらの廃棄物を廃液として処理する際は、廃棄物処理法や下水道法とも連携した総合的なコンプライアンス体制の構築が不可欠です。

薬品別の廃棄方法一覧

医薬品製造工程で発生する廃液は、その性質に応じて適切な廃棄方法を選択する必要があります。ここでは、主要な廃液の種類ごとに具体的な処理方法を解説します。

有機溶剤系廃液の処理方法

有機溶剤系廃液は、引火性、毒性、揮発性などの危険性を持ち、環境への負荷も大きいため、専門的な処理が不可欠です。

主な処理方法としては、以下のものが挙げられます。

焼却処理

廃液の種類や濃度に応じて、適切な焼却炉で高温焼却し、有害物質を分解します。特に、ハロゲン系溶剤などは特殊な焼却設備が必要です。

回収・再利用

純度の高い単一溶剤などは、蒸留などの精製プロセスを経て回収し、再利用することで廃棄量を削減できます。

専門業者への委託

多くの有機溶剤系廃液は、特別管理産業廃棄物に該当するため、都道府県知事等の許可を得た専門の産業廃棄物処理業者に処理を委託することが最も一般的かつ安全な方法です。

保管時には、引火を避けるため通気性の良い冷暗所に密閉容器で保管し、種類ごとに分別を徹底することが重要です。

酸性廃液(廃酸)の処理方法

酸性廃液(廃酸)は、pH値が低い液体で、腐食性を持つため、そのまま排出すると環境や設備に深刻な影響を及ぼします。

基本的な処理方法は、中和処理によってpH値を調整することです。

中和処理

廃酸には、水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)や消石灰などのアルカリ性薬剤を加えて中和し、pHを中性付近(一般的にはpH 5.0~9.0)に調整します。これにより、腐食性をなくし、排水基準に適合させます。

沈殿分離

中和によって生成された塩や水酸化物などの沈殿物は、ろ過や沈降分離によって除去し、適切に処理します。

専門業者への委託

多量または高濃度の廃酸、あるいは特定の有害物質を含む廃酸は、専門の産業廃棄物処理業者に委託することが推奨されます。

中和処理は、反応熱が発生する場合があるため、適切な設備と管理の下で行う必要があります。

アルカリ性廃液(廃アルカリ)の処理方法

アルカリ性廃液(廃アルカリ)は、pH値が高い液体で、酸性廃液と同様に腐食性を持ち、環境や設備に悪影響を与えます。

処理方法は、酸性廃液と同様に中和処理が基本となります。

中和処理

廃アルカリには、塩酸や硫酸などの酸性薬剤を加えて中和し、pHを中性付近(一般的にはpH 5.0~9.0)に調整します。これにより、腐食性をなくし、排水基準に適合させます。

沈殿分離

中和によって生成された塩や水酸化物などの沈殿物は、ろ過や沈降分離によって除去し、適切に処理します。

専門業者への委託

多量または高濃度の廃アルカリ、あるいは特定の有害物質を含む廃アルカリは、専門の産業廃棄物処理業者に委託することが推奨されます。

中和処理の際は、急激なpH変化による発熱や有害ガスの発生に注意し、安全な手順で実施することが重要です。

重金属含有廃液の処理方法

重金属含有廃液は、カドミウム、鉛、水銀、クロムなどの重金属を含み、これらは少量でも人体や環境に深刻な毒性を持つため、厳格な管理と処理が必要です。

主な処理方法は以下の通りです。

凝集沈殿処理

廃液に凝集剤(例:ポリ塩化アルミニウム)を添加し、重金属イオンを不溶性の水酸化物や硫化物として沈殿させ、ろ過によって分離します。

イオン交換樹脂法

特定の重金属イオンを選択的に吸着するイオン交換樹脂を用いて、廃液から重金属を除去します。

キレート処理

重金属イオンと安定な錯体を形成するキレート剤を添加し、水溶性の錯体として分離・除去したり、不溶性のキレート化合物として沈殿させたりする方法です。

専門業者への委託

重金属含有廃液は、特別管理産業廃棄物に該当する場合が多く、専門知識と設備を持つ産業廃棄物処理業者に処理を委託することが最も確実です。処理後の汚泥(重金属が濃縮されたもの)も、特別管理産業廃棄物として最終処分場での厳重な管理が必要です。

感染性廃液の処理方法

医薬品製造工程においても、微生物を取り扱う場合や、バイオ医薬品の製造過程で感染性のある物質を含む廃液が発生する可能性があります。これらは「感染性廃棄物」として厳しく規制されます。

感染性廃液の処理方法は、病原体の不活化と安全な排出が最優先されます。

滅菌処理

オートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)などを用いて、廃液中の病原微生物を完全に不活化させます。化学的滅菌剤を使用する場合もあります。

専用容器での保管

滅菌前の感染性廃液は、破損や漏洩のない専用の密閉容器に入れ、バイオハザードマークを表示して厳重に保管します。

特別管理産業廃棄物としての処理

滅菌処理を行った廃液であっても、その性状によっては特別管理産業廃棄物として、許可を受けた専門業者に処理を委託する必要があります。

感染性廃液の取り扱いには、作業者の安全確保と二次感染防止のための厳格な手順が求められます。

特定化学物質を含む廃液の処理方法

特定化学物質とは、労働安全衛生法や特定化学物質の管理の改善等に関する特別措置法(PRTR法)などで指定された、有害性や環境影響が懸念される物質を指します。これらを含む廃液の処理には、特に厳重な管理が必要です。

処理方法は、物質の種類と濃度によって多岐にわたります。

排出抑制と代替

まずは、特定化学物質の使用量削減や、より安全な物質への代替を検討することが重要です。

分解処理

廃液中の特定化学物質を、酸化分解や還元分解などの化学的処理によって無害化します。

吸着処理

活性炭などの吸着剤を用いて、廃液中の特定化学物質を吸着除去します。

専門業者への委託

特定化学物質を含む廃液は、多くの場合、特別管理産業廃棄物に該当します。専門知識と適切な処理設備を持つ産業廃棄物処理業者に委託し、法規制に則った確実な処理を行うことが不可欠です。

特定化学物質の取り扱い、保管、排出、処理に関する法令遵守は非常に重要であり、最新の規制情報を常に確認し、適切な対応をとる必要があります。

コストと環境負荷が叶う!医薬品廃液なら乾燥処理が最適

医薬品製造工程で発生する多種多様な廃液の廃棄において、乾燥技術の活用は、環境負荷の低減、処理コストの削減、そして安全性の向上に大きく貢献するため、非常に効果的な選択肢です。

廃液乾燥機導入のメリット

廃液乾燥機を導入することで、医薬品廃液の処理プロセスに複数の明確なメリットがもたらされます。

大幅な減容化によるコスト削減

廃液中の水分を蒸発させることで、廃棄物の体積を大幅に削減できます。これにより、最終処分にかかる費用や、産業廃棄物としての運搬コストを大きく抑制することが可能です。

環境負荷の低減

廃棄物の量が減ることで、焼却や埋め立てといった最終処分における環境への負荷を軽減します。また、乾燥プロセスによっては、CO2排出量の削減にも繋がります。

取り扱いの安全性向上

液状の廃液を固形化することで、漏洩リスクが減り、取り扱いが容易になります。これにより、作業者の安全性が向上し、管理の手間も軽減されます。

再資源化の可能性

乾燥により固形化した物質は、その成分によっては新たな資源として再利用できる可能性が生まれる場合があります。

汚泥乾燥機による処理量削減効果

医薬品廃液の処理過程で発生する汚泥(スラッジ)に対しても、汚泥乾燥機を導入することで、その処理量を劇的に削減し、大幅なコストダウンを実現できます。

汚泥乾燥機は、汚泥に含まれる大量の水分を効率的に除去することで、体積を1/5から1/10程度にまで減容することが可能です。この減容効果により、汚泥の運搬回数や最終処分場への搬入量が減少し、結果として処理にかかる費用を大幅に削減できます。特に、水分含有率の高い汚泥ほど、乾燥による減容効果は顕著であり、処理コスト削減への貢献度が高まります。

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山本技研は、長年にわたり産業廃棄物の減容化技術に特化しており、医薬品製造分野の廃液処理にも対応する高性能な廃液乾燥機を提供しています。

同社の廃液乾燥機は、熱効率が高く、低ランニングコストでの運用が可能な点が特徴です。特に、間接加熱方式を採用した乾燥機は、廃液の種類を選ばずに安定した乾燥処理を実現し、有機溶剤系の廃液や重金属含有廃液など、多様な医薬品廃液の減容化に貢献します。詳細な製品情報や導入事例については、山本技研の公式ウェブサイトをご参照ください。

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まとめ

医薬品製造廃液は、多様な性質とリスクを持つため、「廃棄物処理法」「下水道法」「薬機法」といった厳格な法規制に基づき、環境汚染防止と安全確保のための適切な処理が不可欠です。

こうした複雑な廃液処理において、処理量やコスト、環境負荷の削減に有効なのが「乾燥処理」です。廃液乾燥機などで減容化を図ることは、企業の社会的責任と環境パフォーマンス向上に繋がる、持続可能な投資といえます。

適切な廃液処理は、単なるコストではなく、持続可能な企業活動のための投資と捉えるべきです。乾燥技術のような先進的な処理方法を導入することは、法規制の遵守はもちろんのこと、企業の環境パフォーマンス向上にも繋がり、長期的な視点で見れば大きなメリットをもたらすでしょう。

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