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廃液処理の費用はどう決まる?コストの内訳と削減のポイントを解説

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廃液処理の費用はどう決まる?コストの内訳と削減のポイントを解説

工場や事業所では、製品の製造や設備の洗浄などにともなって、汚れや不要な成分を含んだ液体が出ます。これが廃液であり、そのまま流すことはできないため、適切な処理が必要です。そして、その処理には当然ながら費用がかかります。廃液処理の費用は事業のコストの一部として無視できない規模になることも多く、負担に感じている担当者も少なくありません。

では、廃液処理の費用はそもそもどのような要素で決まっているのでしょうか。費用の中身を理解しておけば、どこに削減の余地があるのかも見えてきます。本記事では、廃液処理の費用が発生する仕組みから、コストの内訳、そして負担を抑えるためのポイントまでを順に解説します。

関連記事:廃液とは?種類と適切な処理方法を解説

廃液処理の費用とは

はじめに、廃液処理の費用がどういう性質のものなのかを整理します。費用が発生する仕組みと、それが事業者の負担になりやすい理由を見ていきましょう。

処理費用が発生する仕組み

事業活動にともなって出る廃液の多くは、廃棄物処理法上、産業廃棄物として扱われます。そして産業廃棄物は、排出した事業者が責任をもって適正に処理しなければならないと定められています。

しかし、多くの場合、廃液の処理は専門の処理業者に委託することになります。このとき、処理業者へ支払う委託費用が廃液処理のコストの中心です。委託費用は廃液の量や性状に応じて単価が定められ、排出した量をもとに算出されるのが一般的です。つまり廃液処理の費用とは、廃液を適正に処分するために事業者が負担する対価だといえます。

費用が事業者の負担になりやすい理由

廃液処理の費用が負担として意識されやすいのには、いくつかの理由があります。まず、廃液は事業を続けるかぎり継続的に発生するため、処理費用も一度きりではなく繰り返しかかり続けます。

さらに、廃液の種類や量によっては処理の難しさが増し、その分だけ費用も上がっていきます。生産量が増えれば廃液も増えるという関係もあり、事業の規模が大きくなるほどコストも膨らみやすくなります。加えて、廃液処理は法律で適正な処理が義務づけられているため、コストがかかるからといって簡単に省けるものではありません。こうした性質から、廃液処理の費用は事業者にとって負担と感じられやすいコストとなっています。

コストの内訳を構成する要素

廃液処理の費用は、いくつかの要素が積み重なって決まります。ここでは、廃液の性状や処理方法、運搬といった観点から、コストの内訳を見ていきます。

廃液の種類や性状による違い

処理費用に最も大きく影響するのが、廃液そのものの種類や性状です。一口に廃液といっても、その中身はさまざまです。油分を含むもの、有害な物質を含むもの、酸やアルカリの性質が強いものなど、性状によって処理の難しさは大きく変わります。

処理が難しい廃液ほど、専門的な工程や設備が必要になり、費用も高くなる傾向があります。逆に、比較的単純な性状の廃液であれば、処理にかかる手間も少なく済みます。廃液の性状は、コストを左右する出発点だといえるでしょう。

処理方法による違い

廃液をどのような方法で処理するかも、費用に影響します。廃液の処理にはいくつかの方法があり、廃液の性状に応じて使い分けられています。

たとえば、薬品を使って有害な成分を取り除く方法や、微生物の働きを利用して分解する方法、加熱によって水分を取り除く方法などがあります。薬品を使う方法では薬品の費用が、加熱による方法では熱を生み出すためのエネルギー費用がかかるというように、何にコストがかかるかは方法によって異なります。さらに、一つの方法だけで処理が完結するとは限りません。複数の工程を組み合わせる必要がある場合は、それぞれの費用が積み重なっていきます。どの方法が選ばれるかは廃液の性質しだいで決まり、事業者が自由に選べるとは限りません。

排出量や運搬にかかるコスト

廃液の量も、費用を構成する重要な要素です。処理費用は廃液の量に応じて計算されることが多く、排出量が多ければそれだけ費用もかさみます。

また、廃液を処理施設まで運ぶための運搬費も見落とせません。運搬費は廃液の量や運ぶ距離によって変わるため、排出量が多いほど、また処理施設が遠いほど負担は大きくなります。処理そのものの費用に加えて、こうした運搬のコストも含めて全体を捉えることが大切です。

費用が高くなりやすいケース

同じ廃液処理でも、条件によって費用は大きく変わります。ここでは、特に費用が高くなりやすい廃液の特徴を取り上げます。

処理が難しい廃液の特徴

処理に手間がかかる廃液は、当然ながら費用も高くなります。たとえば、有害な物質を含む廃液は、そのまま処分することができず、専用の工程で無害化する必要があります。

また、複数の成分が混ざり合った廃液も、処理が難しくなりがちです。成分が複雑であるほど、それぞれに対応した処理が求められ、工程が増えていきます。こうした廃液は、処理業者にとっても扱いが難しく、その難しさが費用に反映されます。

水分量が多い廃液の負担

意外に見落とされやすいのが、水分の多さによる負担です。廃液の多くは水分を多く含んでおり、そのままでは量が多いまま処理や運搬を行うことになります。

処理費用も運搬費も量に応じて増えるため、水分が多いということは、それだけコストの増加に直結します。言い換えれば、廃液に含まれる水分の分まで費用を支払っている状態ともいえますたとえば、水分が大半を占める廃液をそのまま運搬すれば、運んでいるものの多くは水ということになり、運搬費の効率は決してよくありません。水分量の多い廃液をそのまま処理に回している場合、ここに負担が集中している可能性があります。

コストを削減するためのポイント

最後に、廃液処理の費用を抑えるための考え方を紹介します。排出量を減らす工夫と、減容化によって負担を軽くする方法を見ていきましょう。

排出量そのものを減らす工夫

費用を抑えるうえで基本となるのが、廃液の排出量そのものを減らすことです。処理費用も運搬費も量に応じて決まるため、排出量が減れば、それに比例して費用も小さくなります。

具体的には、製造工程を見直して廃液の発生を抑えたり、使用する水や薬品の量を最適化したりする取り組みが考えられます。すぐに大きな効果が出るとは限りませんが、発生源にさかのぼって量を減らす工夫は、費用削減の出発点になります。

減容化による負担の軽減

排出される廃液の量を物理的に減らす「減容化」も、有効な手立てです。廃液の多くは水分を含んでいるため、その水分を取り除けば、処理や運搬の対象となる量を大きく減らせます。

水分を蒸発させて廃液を濃縮したり、乾燥によって固形分だけを残したりする方法は、その代表例です。量が減れば、処理費用や運搬費といった量に連動するコストの軽減につながります。とくに運搬の回数や処理の委託量が減ることは、継続的に発生する費用を抑えるうえで効果が見込めます。減容化のための設備には導入のコストもかかるため、処理費用の削減分とのバランスを見て判断することが必要です。廃液の性状や発生量によって適した方法は変わるため、自社の廃液に合った減容化のあり方を検討してみるとよいでしょう。

まとめ

廃液処理の費用は、廃液の種類や性状、処理方法、排出量や運搬といった複数の要素が積み重なって決まります。なかでも廃液の性状と量が費用に与える影響は大きく、処理が難しい廃液や水分の多い廃液は、費用が高くなりやすい傾向があります。

費用を抑えるには、廃液の排出量そのものを減らす工夫と、減容化によって量を小さくする取り組みが有効です。まずは自社の廃液処理にどれだけの費用がかかり、その内訳がどうなっているのかを把握することが、コスト削減の第一歩になります。費用の仕組みを理解したうえで、無理のない範囲で見直しを進めてみてください。

山本技研工機では、廃液の減容化によるコスト低減に役立つ乾燥機器、およびスクリューコンベヤ等の搬送機械を製造しています。ドラムドライヤーなど各種乾燥機や、プラント機器の設計・製作は当社へお任せください。

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