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食品残渣をリサイクルするには?処理方法や補助金などをご紹介

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食品残渣をリサイクルするには?処理方法や補助金などをご紹介

「食品残渣(ざんさ)の処理コストが年々増加しており、利益を圧迫している」 「SDGsや環境経営の観点からリサイクル率を高めたいが、具体的な方法がわからない」

製造業の経営に携わる中で、このような廃棄物処理に関するお悩みをお持ちではないでしょうか。食品工場や製造プロセスから排出される食品残渣は、そのまま廃棄すれば多額のコストがかかる単なる「ゴミ」ですが、適切な処理を行うことで貴重な「資源」へと変わり、大幅なコスト削減につながる可能性があります。

本記事では、食品残渣のリサイクルが求められる社会的背景や具体的な処理方法、そして設備導入に活用できる補助金制度について解説します。また、リサイクルの前処理として非常に有効な「乾燥・減容化」技術についても触れ、設計からメンテナンスまでトータルでサポートする解決策をご紹介します。自社の環境対策とコスト適正化の一助となれば幸いです。

なぜ今、食品残渣のリサイクルが重要なのか

食品残渣のリサイクルが経営課題として急浮上している背景には、大きく分けて「法的義務」「コスト高騰」「社会的責任」の3つの要因があります。

まず、「食品リサイクル法」の存在です。食品関連事業者(製造、流通、外食等)に対し、廃棄物の発生抑制と減量、そしてリサイクル(再生利用)が強く求められています。特に年間排出量が100トン以上の多量発生事業者には、定期報告が義務付けられており、取り組みが不十分な場合は社名公表や罰則のリスクもあります。

次に、「廃棄物処理コストの高騰」です。最終処分場の残余年数が逼迫している影響で、産業廃棄物の処理委託費は年々上昇傾向にあります。経営層としては、単に捨てるためだけに多額のキャッシュアウトが発生する現状は看過できない問題でしょう。

そして3つ目が「SDGs・環境経営」です。サプライチェーン全体での脱炭素や資源循環が求められる中、食品残渣を単に焼却・埋め立て処分することは、企業のブランドイメージを損なうリスクになり得ます。逆に、リサイクルループを構築できれば、環境意識の高い企業として競争力を高めることができます。

食品残渣をリサイクルする主な3つの方法

では、具体的にどのようなリサイクル方法があるのでしょうか。食品リサイクル法では「優先順位」が定められており、可能な限り上位の方法を選択することが推奨されています。

飼料化(エコフィード)|食品ロスを家畜の餌へ

最も優先順位が高いリサイクル手法が「飼料化(エコフィード)」です。食品残渣を家畜(豚や鶏など)の餌として加工します。

栄養価が残っている食品廃棄物を有効活用できるため、輸入飼料への依存度を下げることにも貢献します。ただし、飼料化には「分別が徹底されていること(異物混入がない)」や「腐敗していないこと」「成分が安定していること」など、厳しい品質管理が求められます。

肥料化(コンポスト)|有機資源として土壌還元

飼料化が難しい場合に検討されるのが「肥料化」です。発酵処理を行い、堆肥として農地に還元します。

野菜くずやカット野菜の残渣など、植物由来の廃棄物に適しています。地域農業との連携が必要となりますが、資源循環のサイクル(食品残渣→肥料→農作物→食品)を構築しやすい手法です。

メタン発酵(エネルギー利用)|廃棄物から電力・熱を創出

飼料や肥料への転用が難しい場合、あるいは水分や油分を多く含む残渣に適しているのが「メタン発酵」です。

微生物の働きで発生させたメタンガスを燃焼させ、発電や熱エネルギーとして利用します。「食品廃棄物」を「エネルギー」に変えることができるため、工場の省エネ対策としても注目されています。

リサイクルを成功させる鍵は「乾燥・減容化」にあり

どのリサイクル手法を選択するにしても、また単に産廃として処理するにしても、最大のボトルネックとなるのが食品残渣に含まれる「水分」です。

多量の水分を含む食品残渣の課題

食品残渣の多くは、重量の80%以上が水分であることも珍しくありません。この「水分」が以下の問題を引き起こします。

  • 輸送コストの無駄: 水分を含んだ重いゴミを運ぶために、高額な収集運搬費を支払っていることになります。
  • 腐敗と悪臭: 水分が多いと雑菌が繁殖しやすく、すぐに腐敗して悪臭を放ちます。これは衛生環境の悪化や近隣トラブルの原因となります。
  • 受け入れ拒否: 水分過多の汚泥や残渣は、リサイクル施設や焼却施設で受け入れを断られたり、特別料金を請求されたりするケースがあります。

乾燥させることで得られる3つのメリット

これらの課題を解決する最も有効な手段が、排出元での「乾燥・減容化」です。

  1. コストの大幅削減: 乾燥させて水分を飛ばすことで、重量を1/5〜1/10程度まで減らせる場合があります。これはそのまま産廃処理費と輸送費の削減に直結します。
  2. 衛生環境の改善: 水分を除去することで腐敗の進行を止め、悪臭や害虫の発生を防ぎます。保管スペースの省スペース化も実現します。
  3. 有価物としての価値向上: 乾燥させた残渣は、肥料や燃料(バイオマス燃料)の原料として扱いやすくなるため、廃棄物ではなく「有価物」として買い取ってもらえる可能性が生まれます。

汚泥や廃液にも対応する乾燥技術の活用

一口に乾燥といっても、食品残渣の形状は固形物から汚泥状、廃液状まで様々です。特に粘着性の高い汚泥や液体の乾燥は技術的に難易度が高く、一般的な乾燥機では「機械に付着して詰まる」「乾燥ムラができる」といったトラブルが起きがちです。

そのため、対象物の性状(含水率、粘度、成分)に合わせた最適な乾燥方式(ドラム式、ディスク式など)を選定することが不可欠です。適切な機器を導入すれば、これまで処理に困っていた高含水の残渣も、サラサラの粉末や固形燃料へと生まれ変わらせることが可能です。

リサイクル設備導入に活用可能な補助金

乾燥機などのリサイクル設備導入には初期投資が必要ですが、国や自治体の補助金を活用することで負担を軽減できる場合があります。

ものづくり補助金

中小企業庁が実施する代表的な補助金です。革新的なサービス開発や生産プロセスの改善を行う設備投資を支援します。食品残渣の処理プロセスを見直し、労働生産性を向上させる取り組みとして申請できる可能性があります。

省エネ補助金

「省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業費補助金」などが該当します。従来の処理方法(例:外部委託での焼却など)と比較して、工場内での乾燥・減容化によってエネルギー消費効率が改善される場合などに活用できる可能性があります。

事業再構築補助金などの活用事例

ポストコロナ社会に対応した事業転換を支援する補助金です。例えば、「廃棄していた残渣を乾燥させ、自社ブランドの肥料として販売する」といった新規事業を立ち上げる場合などに活用が期待できます。

※補助金の公募要領や対象要件は年度や時期によって変更されます。検討の際は、必ず最新情報を確認するか、専門家やメーカーへ相談することをお勧めします。

まとめ

食品残渣のリサイクルは、単なる環境活動ではなく、コスト削減と企業価値向上に直結する重要な経営戦略です。

まずは自社の残渣に含まれる「水分」に着目し、乾燥による減量化を検討してみてはいかがでしょうか。処理費用の大幅な圧縮だけでなく、資源としての活用の道が拓けます。

乾燥機の導入を成功させる鍵は、カタログスペックだけで判断せず、実際の残渣を用いた乾燥テストや、自社のラインに合わせた設計を行うことです。山本技研工機では、汚泥乾燥機、廃液乾燥機をはじめ脱水汚泥・塊状物乾燥機等の各種機器の設計から製作、設置工事、さらにアフターメンテナンスまでトータルに一貫サポートします。

「うちの残渣は乾燥できるのか?」「どれくらいコストが下がるのか?」といった疑問をお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。最適なリサイクル・減容化フローをご提案いたします。

▼山本技研工機の食品残渣乾燥の詳細はこちら
https://www.yamamotogiken-kohki.co.jp/type/food_residue.html

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